「大家さん」タグアーカイブ

海外の大家さんは、イギリスの物件の家賃に税金を払わなければならないのでしょうか?

記者 西原良三 報道

イギリスでは賃貸市場に大きな格差が生じており、賃貸住宅の需要が高まっています。

英国の若者人口に加え、留学生市場の成長力も侮れないものである。

この点、日本国内の投資家はイギリスで賃貸物件を購入することを選択することになるので、海外の大家さんはイギリスの賃貸物件に税金を払う必要があるのでしょうか?

イギリスの賃貸収入にかかる税金の計算

海外の家主は、毎年税務署に英国の賃貸収入を正直に申告しなければならず、個人の年間自己申告は毎年期限内に内国歳入庁に提出しなければならず、英国の個人所得税は特定の所得帯に応じて納付しなければなりません。

賦課時間:年間の賃貸収入は、税務上の未収家賃から経費の累計額を差し引いたものとして計算されます。エージェントやテナントの現金計算とは異なりますのでご注意ください。

控除対象経費:個人の所得税が課税されるのは、関連経費を差し引いた後の所得を指す純賃貸料収入のみであることは注目に値します。一般的に、損金算入費用には、以下のようなものがあります。

経理手数料、建物引渡し在庫料、家賃管理料、ガーデニング料、住宅ローン利息、仲介手数料、管理費、地方交付税

土地の購入、住宅の元金、住宅改修費などの資本的支出については、賃貸住宅税の課税標準を計算するための控除は認められません。

また、家具等の住宅金物の交換に要した費用は、損金算入の際に損金算入率10%の損耗控除の選択をした場合には、損金算入できません。

Income Tax rates and bands

当税年度(2018年4月6日~2019年4月5日)の年間個人手当は11,850ポンド、11,851ポンド~46,350ポンドの間の所得の部分は20%、46,351ポンド~150,000ポンドの間の部分は40%、150,000ポンドを超える部分は45%となっています。

Personal Allowance

今年度の個人手当は£11,850なので、イギリスで£11,850以上稼がないと課税されず、イギリスで£100,000以上稼いだ場合は、£100,000を超えると£2ごとに£1ずつ個人手当が減額され、イギリスの所得が£123,700になると個人手当を受ける権利がなくなることを意味しています。

注意点としては、海外の大家さんがイギリスの物件の家賃に税金を払う必要があるかどうかについては、記事で詳しく解説していますが、人によって問題が発生する可能性がありますので、誤解を生まないように、やはり自分の状況に合わせて合理的に扱う必要があります。

記者 西原良三 報道

住宅ローンの金利減税が廃止され、英国のBut-To-Let部門では他に何が変わっているのか?(前篇)

記者 西原良三 報道

バイ・ツー・レット(BTL)の概念が投資家からより多くの関心を集めていることから、政府は新しい税務規則やより厳しい規制を含め、ここ数年の間に多くの税制改革を導入しており、投資家の投資のリターンに影響を与える可能性がある要因の数があります。では、イギリスのBTLセクターでは、具体的に何が変わっているのでしょうか?西原良三先生から教えましょう!

仲介手数料の徴収の禁止

昨年6月1日から、不動産業者や大家さんが入居者に仲介手数料を請求することが禁止されました。

この禁止の対象外となるのは、借主の請求による契約の変更や解約、光熱費、通信費、公租公課、鍵の紛失など借主の過失に起因する費用などです。

代理店を取り締まるためのルールですが、大家さんの利益にも影響が出てきます。 新しい仲介手数料は大家さんを対象としたものになるため、新しい入居者と契約する際の請求額が増える可能性があり、一部の大家さんは家賃を上げることで、この費用を偽装して転嫁すると言っています。

これは現在、スコットランドではすでに禁止されている代理店手数料がイングランドでのみ適用され、ウェールズでの導入が検討されています。

住宅ローン利息控除の廃止

住宅ローンで家を購入し、2017年4月以前に個人大家になったと仮定すると、住宅ローンで支払う利息は、賃貸収入から控除され、その後課税されることができます。

しかし、2017-18年の税制改正から、政府はBTL大家に対する住宅ローン利子税の減税を撤廃する新たなバイ・トゥ・レット税制を実施し、今年4月(2020年)に完全施行されるまで段階的に導入することになりました。

昨年、家主は確定申告で住宅ローン減税を25%しか請求できませんでした(2018-19年度は50%から減りました)。

個人の税額控除の増額

住宅ローンの金利減税が縮小されたとはいえ、投資家にとっては朗報もあります。 19-20年度の個人の税額控除は、11,850ポンドから12,500ポンドに引き上げられました。

しかし、10万ポンド以上稼いでいる人は個人所得税の非課税枠が減り、10万ポンド以上のお金を2ポンドごとに1ポンドずつ減らされているのは注目に値します。 そのため、所得が125,000ポンドに達すると、IHTの非課税部分が完全になくなり、すべての所得に課税されることになります。

キャピタルゲイン税の免税措置の増加

来年に投資用不動産を売却する予定の場合、キャピタルゲイン税(CGT)を支払わなければならない可能性があり、19-20年の課税年には前年の11,700ポンドから12,000ポンドに増加します。

配偶者やパートナーと共同で資産を所有している場合、税引前の非課税控除額は最大24,000ポンドになります。

複業住宅(HMO)許認可改革

昨年10月に導入された改革は、何十万人もの住宅所有者が、多くの場合、特別なライセンスを必要とするHMO、複数の占有のホームの所有者として分類されていることを意味します。

規制が導入される前のHMOの定義は、3階建て以上で、共用施設があり、異なる世帯の入居者が入居しており、5人以上の入居者がいることでした。2018年10月には、床の要件が撤廃されたため、5人以上が住む大規模なアパートや一軒家は、HMOに分類され、HMOの免許が必要になります。

これまでのところ、適切な免許が与えられている家主はごく一部にすぎません。HMOの不動産所有者であれば、規則に違反した場合、最大2万ポンドの罰金が科せられる可能性がありますので、規則に違反しないように、できるだけ早く適切な当局に相談する必要があります。

記者 西原良三 報道